VR動画というと、360度見えるヤツ!と思う方も多いかもしれませんが、VR180は、あえて前側の180度だけしか撮らない・映さないというフォーマットです。
せっかくだから、360度撮っておけばいいじゃん、と思うかもしれませんが、個人的には、180度立体視の方が、360度平面視よりも、ずっと面白いし、その場にいる感じも味わえると思います。
やはり「立体感」があると、リアリティを各段に高めます。そして、360度だと「これを撮っている」というテーマ感が薄くなってしまいがちなんですが、180度だと被写体を中央に置いたり、ある程度構図も意識したりできるので、結果的に、テーマ性やストーリー性も増してきます。
そして、360度撮影するのって大変なんですよね。スタッフが自分自身が映らないようにその場を離れないといけないですし、360度で立体視撮影すると機材的にも相当高度なものになってきてしまいます。
石川県能登町で行われた勇壮な「能登あばれ祭り」を撮影・編集してみました。DEO VR という、VR動画のプラットフォーム上で公開しています。
ただつなぐだけではなく、一連の「流れ」を感じさせるように構成を心がけました。また、単調にならないように、ナレーションも、男女のキャラクターが掛け合いで進めるようにしてみました。このあたりは、少しは報道・情報番組の経験が活かせているかもしれません。
日本語バージョンと英語バージョンがあります。3Dなんで、立体で見るには、VRゴーグルから「DEO VR」というアプリを立ち上げて、「Noto Abare」で検索してみてください。(下のリンクからでも、2Dでは御覧になれます。ナレーションも聞こえます)
VR動画を撮影するカメラには、2つのレンズがついていて、それぞれ右目、左目を撮影するのですが、多くのカメラでは、2つのレンズの距離は65ミリになっています。これは、人間の目の間の間隔が、それくらいだからだといいます。
もし、この間隔を思いっきり広げたらどうなるでしょうか。目の間が開く、つまり巨人の視点になるんです。写っている被写体は、少し小さく感じられ、遠くのものまで立体感を感じられます。世界がミニチュアのように見えてきます。
レンズを何メートルも離せば、本当に世界が小さくなって見えますが、20センチほど離しただけでも、普通のVR撮影よりも、ぐっと立体感がくっきりとして、遠くのものも立体的に見えてくるとても面白い世界です。
こちらもDEO VRにアップしていますので、「Gigantic」で検索してみてください。東京の街並みを歩いて、通常のVR撮影と、「巨人視点」撮影を比較しています。